1495年

正法寺 跡

岐阜市にある

正法寺といえば

この

三代大仏?の一つとして数えられる岐阜大仏のある正法寺が有名?ですが

この正法寺は岐阜城の麓にあり

今回紹介するのは

岐阜城からもっと市内の南に位置する

かつて栄華を誇り土岐氏の居城であった

川手城の

近くにある正法寺の跡。

おんなじ名前の寺なので

なんかきっと関係はあったと思いますが、、、

またそのうち、、、調べてみます、、、

今回の正法寺跡は

戦国時代において

斎藤道三が台頭し織田信長が現れる

少し前の時代のはなし。

鎌倉時代から源氏の血を引き継いでいき

守護大名として美濃国を支配した

土岐氏。

時代の流れとともに

身内のゴタゴタが頻発しているようです。

美濃守護代である斎藤利永が

1456年(康正2年)

擁立したという

美濃守護大名11代当主である土岐成頼。

もうこの時代には守護大名の部下である守護代の権力が幅を利かせて

力関係がひっくり返っているようなこともあり、美濃の実権は

実質斎藤家が握っていたそうです。

その守護代である斎藤家内でも権力争いでゴタゴタしており

、、しかし土岐氏って身内の争いが多くて、、ややこしい、、、

その土岐成頼を守護として推した斎藤利永の嫡男

斎藤利藤。

父の死後 守護代を受け継ぐも実権は利藤の叔父である

斎藤妙椿(みょうちん)が握ることとなります。

妙椿は美濃周辺の支配を図る野望を持ち

守護大名である土岐成頼の部下となっていながらも

立ち回りうまく、同時に足利幕府に奉公衆として仕え

官位は主君を超えてしまうという不思議な現象になるようです。

 

また応仁の乱においても山名宗全率いる西軍につき

この戦いのなかで美濃国内平定をしながら多くの

荘園を奪い取っていき

斎藤家の権力はかつてないほど強大になっていきます。

妙椿は1480年(文明12年)

2月に死去しますが

またその遺言が美濃の混乱を招く、、、

妙椿は守護、土岐成頼に死ぬ間際に伝えます。

惣領である甥の守護代である斎藤利藤を差し置いて

妙椿の養子となっていた弟(母親は違うそうです)である斎藤妙純を

重用するようにと。

あまりにも妙椿が強大すぎ、守護代といっても名前だけできっと悶々としていたと思います。

しかし妙椿が死に、なんで(養子にはなっているが)

俺じゃなくて弟を優遇するんだ、そりゃないだろと守護代である利藤は思ったでしょうね、、、

妙椿の奪った荘園の問題も含めて

兄弟間で争いとなり

その年の8月に「美濃文明の乱」と呼ばれる合戦が始まります。

妙純は守護、土岐成頼を擁して戦い、守護代であった利藤は敗れ

そのころ近江一帯を支配していた六角家を頼り亡命します。

しかし、その7年後には妙純らと和解し

利藤は見事美濃国守護代に返り咲くこととなります。

だが、戻ったはいいけど

政治の実権は妙純が掌握しており、名前だけの守護代であった

利藤、、、。

変わらず悶々としていたんでしょうか、、、?

 

そして転機?というものが訪れることに、、

 

きっと守護大名土岐成頼はこれまで数々の身内の争いごとを

散々みていたと思いますが、、、

懲りずに、、(まあ色々あったんでしょうけど、、)

成頼は本来後継である嫡男、政房ではなく妾の子で末っ子の元頼を

次の守護大名にと家督を譲ろうと企みます、、

嫡男政房を擁している妙純は反発。

成頼はこんどは強大な力を持つ妙純を倒そうと

弱っていた名前ばかりの守護代である斎藤利藤と手を組もうと考えます。

このチャンスに乗った斎藤利藤。

また、かつて妙純の部下として働いた

石丸利光も

妙純から疎んじられていた時期だったそうで、、

この家督争いに入り込みます。

斎藤妙純は郡上にあるお寺の開堂式に向かう道中に

暗殺されそうになったり

加納城にいた際には奇襲を受けそうになったりと

ついに1495年(明応4年)

土岐政房 斎藤妙純軍 VS 土岐元頼 石丸利光 斎藤利藤軍との

船田合戦と呼ばれる

いまは(当時は大事件だったみたいですが)

あまり有名でもない

戦が始まることとなるのです。

 

、、、そして、この戦の幕開けとなる地

このお寺の敷地内(どれだけ広かったのかは知らないが)

でなんと

斎藤妙純の軍と石丸利光の軍が

南北に分かれ陣を張ったといわれる

正法寺の戦いが始まります。

 

 

そしてこの頃、、

美濃のマムシと呼ばれる

斎藤道三が誕生したそうです。

 

結局、彼が守護大名であった土岐氏も潰してしまい

下克上の世を体現することとなります、、、

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